VBAで特定の文字より前を抽出する方法｜InStrとLeft関数の組み合わせで対応
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文字列の中から「ある特定の文字や記号の前の部分だけを取り出したい」という処理は、VBAの文字列操作でよくあるパターンです。この記事では、InStr 関数と Left 関数を組み合わせて、特定の文字より前の文字列を抽出する方法を紹介します。
基本構文 InStr と Left の組み合わせ
特定の文字より前を部分的に取得したいときは、InStr 関数で文字の位置を調べ、Left 関数でその手前までの文字列を取得します。
以下の例では、”abc:def” の中から、コロン : より前の文字を取得しています。 InStr(str, “:“) は、文字列 str の中で : が登場する位置（番号）を返します。Left 関数は、その位置の1つ前までを切り出します。
Dim str As String
str = "abc:def"
Dim result As String
result = Left(str, InStr(str, ":") - 1)
' 変数 result の内容は "abc"
応用例 ファイル名から拡張子を除去する方法
下記の例では、ファイル名を含む文字列から「ドット . より前」の部分、つまり拡張子を除いたファイル名本体を取得する処理です。 この例では、InStrRev 関数を使って文字列の末尾からドットの位置を検索しています。
Dim file As String
file = "Document.xlsx"
Dim fileNameOnly As String
fileNameOnly = Left(file, InStrRev(file, ".") - 1)
' 変数 fileNameOnly の内容は "Document"
まとめ
このテクニックは、拡張子除去・ドメイン抽出・識別子の切り分けなど、文字列処理でよく利用されます。InStr や InStrRev を使うことで、前後の文字列抽出を柔軟に行えるようになります。
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