コマンドプロンプトでZIPファイルを解凍する方法|PowerShellでの代替策も解説
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Windowsのコマンドプロンプト自体には、ZIPファイルを解凍する専用の機能はありません。しかし、Windows10以降は tar コマンドが標準で使用できるようになったため、tarコマンドでZIPファイルを回答することができます。また、PowerShellでもExpand-Archiveコマンドを使えば、コマンドでZIPファイルの展開が可能です。
tarコマンドを使ってZIPを展開する方法(Windows 10以降)
下記コマンドは test_dir.zip を展開しています。-x オプションは展開を表し、vオプションで展開したファイルに含まれる内容を詳細に表示します。f オプションで対象ファイルを指定しています。
C:\test>tar -xvf test_dir.zip
x test_dir/
x test_dir/test.txt
-C オプションを付与することで展開先のフォルダを指定することもできます。以下の例では、展開先のフォルダとして C:\work を指定しています。
C:\test>tar -xvf test_dir.zip -C C:\work
x test_dir/
x test_dir/test.txt
C:\test>dir C:\work\test_dir
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
ボリューム シリアル番号は E4FE-FFD5 です
C:\work\test_dir のディレクトリ
2025/06/03 18:26 <DIR> .
2025/06/06 14:28 <DIR> ..
2025/06/03 18:25 0 test.txt
1 個のファイル 0 バイト
2 個のディレクトリ 335,012,057,088 バイトの空き領域
PowerShellを使ってZIPを解凍する方法
Windows標準搭載のPowerShellには、ZIPファイルを展開できる Expand-Archiveコマンドがあります。
Expand-Archiveコマンドでは、-Pathオプションで展開するZIPファイルのパスを、-DestinationPathで展開先フォルダを指定します。展開先フォルダの指定は任意です。
PS C:\test> Expand-Archive -Path 'C:\test\test_dir.zip' -DestinationPath 'C:\work\test\'
PS C:\test> dir C:\work\test\
ディレクトリ: C:\work\test
Mode LastWriteTime Length Name
---- ------------- ------ ----
d----- 2025/06/06 14:30 test_dir
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