pingコマンドの使い方|コマンドプロンプトで通信経路を確認する方法、連続実行やIPアドレス指定、ポート指定の方法も解説

目次

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pingコマンドとは?

pingコマンドは、自分のPCと通信先ホスト(PCやサーバーなど)とのネットワーク疎通を確認するコマンドです。コマンドプロンプトにもpingコマンドがあり、接続先との通信状況を簡単に確認できます。

基本構文は以下の通りです。

ping [ホスト名 または IPアドレス]

以下の例では、当ブログをホスティングしているサーバーとの通信状況を確認しています。google.comに4回パケットを送り、送受信に成功したか、失敗したか、通信にかかった時間などが表示されています。

C:\Users\username>ping uchy.me

uchy.me [49.212.235.185]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =13ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =13ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =19ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =16ms TTL=56

49.212.235.185 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 13ms、最大 = 19ms、平均 = 15ms

ドメイン名ではなく、直接IPアドレスを指定してpingすることもできます。ルーターやLAN内の端末への接続確認などに使う場合はIPアドレスで指定することも良くあります。

C:\Users\username>ping 192.168.1.1

192.168.1.1 に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =2ms TTL=64
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =56ms TTL=64
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =11ms TTL=64
192.168.1.1 からの応答: バイト数 =32 時間 =11ms TTL=64

192.168.1.1 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 4、受信 = 4、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 2ms、最大 = 56ms、平均 = 20ms

pingを連続で実行する方法

通常、Windowsでは 4回の送信でpingは終了します。連続的に通信を監視したい場合は -t オプションを使用します。終了したいときは Ctrl + C でコマンドを終了します。

C:\Users\username>ping uchy.me -t

uchy.me [49.212.235.185]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =14ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =13ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =17ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =13ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =108ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =34ms TTL=56

49.212.235.185 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 6、受信 = 6、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 13ms、最大 = 108ms、平均 = 33ms
Ctrl+C

なお、回数を指定したい場合は -n オプションを使用します。以下の例は、送信回数を5回に指定しています。

C:\Users\username>ping uchy.me -n 5

uchy.me [49.212.235.185]に ping を送信しています 32 バイトのデータ:
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =15ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =15ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =13ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =17ms TTL=56
49.212.235.185 からの応答: バイト数 =32 時間 =18ms TTL=56

49.212.235.185 の ping 統計:
    パケット数: 送信 = 5、受信 = 5、損失 = 0 (0% の損失)、
ラウンド トリップの概算時間 (ミリ秒):
    最小 = 13ms、最大 = 18ms、平均 = 15ms

pingでポートを指定できるか

pingコマンド自体にはポート指定機能はありません。pingはICMP(Internet Control Message Protocol)というプロトコルを使いますが、ICMPにはポート番号の概念はありません。ポートを指定した疎通確認は、telnetコマンドなど他の方法を使用しましょう。

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