コマンドプロンプトでdirコマンドを使ってサブフォルダまで再帰的に表示する方法

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Windowsのコマンドプロンプトでファイルやフォルダを確認する際、dir コマンドは非常に便利です。特に「サブフォルダまで含めてファイル一覧を表示したい」ときは、/s オプションを活用します。

dirコマンドの基本構文

dirコマンドの基本的な構文は以下の通りです。

dir [パス] [/オプション]

以下コマンドでは、指定されたディレクトリ内のファイルとフォルダを表示します。ただし、サブフォルダ以下の情報は表示されません。

dir C:\Users\username\Documents

/sオプションでサブフォルダまで一覧表示する

サブディレクトリ内のすべてのファイルやフォルダを確認するには、/s オプションを付けて実行します。指定ディレクトリ配下のすべてのサブフォルダとその中のファイルを一覧で表示できます。

C:\Users\username\Documents\test 配下には、a > b > c というフォルダ階層を作っておきました。こちらを対象に /s オプションをつけて dir コマンドを実行すると、サブフォルダの情報も表示します。

C:\Users\username>dir /s C:\Users\username\Documents\test
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
ボリューム シリアル番号は 8E8F-732C です

C:\Users\username\Documents\test のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  22:40    <DIR>          ..
2024/08/02  22:41                 0 2024_100001.txt
2024/08/02  22:41                 0 2024_100002.txt
2024/08/02  22:41                 0 2024_100003.txt
2024/08/02  22:41                 0 2024_100004.txt
2024/08/02  22:41                 0 2024_100005.txt
2024/08/02  23:15    <DIR>          a
            5 個のファイル                   0 バイト

C:\Users\username\Documents\test\a のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  23:15    <DIR>          ..
2024/08/02  23:15    <DIR>          b
            0 個のファイル                   0 バイト

C:\Users\username\Documents\test\a\b のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  23:15    <DIR>          ..
2024/08/02  23:15    <DIR>          c
            0 個のファイル                   0 バイト

C:\Users\username\Documents\test\a\b\c のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  23:15    <DIR>          ..
            0 個のファイル                   0 バイト

    ファイルの総数:
            5 個のファイル                   0 バイト
            11 個のディレクトリ  125,270,130,688 バイトの空き領域

サブフォルダのみを表示する方法

サブフォルダ(ディレクトリ)のみを表示したい場合は、/ad オプションを指定します。 /s オプションを組み合わせれば、サブフォルダの中のフォルダも表示可能です。

C:\Users\username>dir /ad /s C:\Users\username\Documents\test
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
ボリューム シリアル番号は 8E8F-732C です

C:\Users\username\Documents\test のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  22:40    <DIR>          ..
2024/08/02  23:15    <DIR>          a
            0 個のファイル                   0 バイト

C:\Users\username\Documents\test\a のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  23:15    <DIR>          ..
2024/08/02  23:15    <DIR>          b
            0 個のファイル                   0 バイト

C:\Users\username\Documents\test\a\b のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  23:15    <DIR>          ..
2024/08/02  23:15    <DIR>          c
            0 個のファイル                   0 バイト

C:\Users\username\Documents\test\a\b\c のディレクトリ

2024/08/02  23:15    <DIR>          .
2024/08/02  23:15    <DIR>          ..
            0 個のファイル                   0 バイト

    ファイルの総数:
            0 個のファイル                   0 バイト
            11 個のディレクトリ  125,217,062,912 バイトの空き領域

dir /s は、バックアップやファイル検索前の確認に非常に便利なコマンドです。 条件付き表示(日時、名前、種類など)と組み合わせれば、さらに細かい絞り込みも可能です。


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