コマンドプロンプトでWindowsのバージョンを確認する方法|ver・systeminfo・winverの違い
目次
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Windowsのバージョン情報を調べたいとき、GUIの「設定」から確認する以外にも、コマンドプロンプト(cmd)からバージョンを確認する方法があります。この記事では、よく使われる3つのコマンド ver、systeminfo、winver の使い方を紹介します。
Windowsのバージョンを確認するコマンド一覧
コマンド | 概要 | 出力形式 |
---|---|---|
ver |
簡易的なバージョン表示 | 例: Microsoft Windows [Version 10.0.19045.4412] |
systeminfo |
詳細なOS情報を表示 | OS名、バージョン、ビルド、インストール日など |
winver |
GUI形式でバージョン表示 | ポップアップで表示される |
verコマンドの使い方と出力例
もっとも簡単にバージョン確認できるのが ver コマンドです。基本的な使い方と出力例は以下の通りです。表示された数値「10.0.19045.4412」は Windowsのビルド番号です。正確なエディション名(Home, Pro など)は表示されません。
C:\>ver
Microsoft Windows [Version 10.0.26100.4061]
systeminfoコマンドで詳細バージョンを確認
より詳細なOS情報を確認したい場合は systeminfo コマンドを使います。基本的な使い方と出力例は以下の通りです。エディション、ビルド番号、アーキテクチャ(32bit / 64bit)などが確認可能です。
C:\>systeminfo
ホスト名: NOTEPC001
OS 名: Microsoft Windows 11 Pro
OS バージョン: 10.0.26100 N/A ビルド 26100
OS 製造元: Microsoft Corporation
OS 構成: スタンドアロン ワークステーション
OS ビルドの種類: Multiprocessor Free
登録されている所有者: username@example.co.jp
登録されている組織: N/A
プロダクト ID: 00355-61969-01385-AAOEM
最初のインストール日付: 2024/11/28, 2:02:36
システム起動時間: 2025/06/02, 9:38:17
システム製造元: Dell Inc.
システム モデル: Latitude 7350
システムの種類: x64-based PC
プロセッサ: 1 プロセッサインストール済みです。
[01]: Intel64 Family 6 Model 170 Stepping 4 GenuineIntel ~1700 Mhz
BIOS バージョン: Dell Inc. 1.13.0, 2025/02/27
Windows ディレクトリ: C:\Windows
システム ディレクトリ: C:\Windows\system32
起動デバイス: \Device\HarddiskVolume1
システム ロケール: ja;日本語
入力ロケール: ja;日本語
タイム ゾーン: (UTC+09:00) 大阪、札幌、東京
物理メモリの合計: 15,829 MB
利用できる物理メモリ: 2,973 MB
仮想メモリ: 最大サイズ: 32,213 MB
仮想メモリ: 利用可能: 12,482 MB
仮想メモリ: 使用中: 19,731 MB
ページ ファイルの場所: C:\pagefile.sys
ドメイン: WORKGROUP
ログオン サーバー: \\NOTEPC001
ホットフィックス: 5 ホットフィックスがインストールされています。
[01]: KB5054979
[02]: KB5048779
[03]: KB5058411
[04]: KB5058538
[05]: KB5058523
ネットワーク カード: 5 NIC(s) インストール済みです。
[01]: Bluetooth Device (Personal Area Network)
接続名: Bluetooth ネットワーク接続
状態: メディアは接続されていません
[02]: Realtek USB GbE Family Controller
接続名: イーサネット 2
状態: メディアは接続されていません
[03]: Wintun Userspace Tunnel
接続名: OpenVPN Wintun
状態: メディアは接続されていません
[04]: TAP-Windows Adapter V9
接続名: OpenVPN TAP-Windows6
DHCP が有効: はい
DHCP サーバー: 10.8.0.49
IP アドレス
[01]: 10.8.0.50
[02]: fe81::1244:153f:a45a:a3e1
[05]: OpenVPN Data Channel Offload
接続名: OpenVPN Data Channel Offload
状態: メディアは接続されていません
仮想化ベースのセキュリティ: 状態: 実行中\
必要なセキュリティ プロパティ:
仮想化の基本サポート
使用可能なセキュリティのプロパティ:
仮想化の基本サポート
セキュア ブート
DMA 保護
UEFI コード読み取り専用
SMM Security Mitigations 1.0
モード ベース実行制御
APIC の仮想化
Services Configured:
ハイパーバイザーによるコードの整合性の強制
Services Running:
ハイパーバイザーによるコードの整合性の強制
ハイパーバイザーによって適用されるページング変換
App Control for Business policy: 強制
App Control for Business user mode policy: オフ
有効なセキュリティ機能:
Hyper-V の要件: ハイパーバイザーが検出されました。Hyper-V に必要な機能は表示されません。
表示内容が多いので findstr コマンドと組み合わせて必要な項目のみに絞り込むこともできます。
C:\>systeminfo | findstr /B /C:"OS 名" /C:"OS バージョン"
OS 名: Microsoft Windows 11 Pro
OS バージョン: 10.0.26100 N/A ビルド 26100
winverコマンドでGUI表示
GUIで簡易にバージョンを確認したい場合は winver を使います。実行するとポップアップでGUI画面が表示され、Windowsのバージョン名(例:Windows 11 Pro)やビルド番号などを確認することができます。
C:\>winver
まとめ
Windowsバージョンの確認は、作業環境の把握やアプリの動作要件チェックに役立ちます。コマンドによって得られる情報に違いがあるため、用途に応じて使い分けるのがおすすめです。
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