Windowsで隠しファイル・隠しフォルダを表示するコマンド|コマンドプロンプトとPowershell両方の方法を紹介
目次
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Windowsで隠しファイルや隠しフォルダを確認したい場合、通常はエクスプローラーの「表示」設定を変更することで表示できますが、コマンドを使って一覧表示したいケースもあります。 本記事では、コマンドプロンプトとPowerShellの両方で隠しファイルを表示する方法を紹介します。
隠しファイルとは?
隠しファイルとは、通常のファイル一覧では表示されないように設定されたファイルやフォルダのことです。Windowsでは、ファイルやフォルダに「隠し属性(Hidden)」が付いていると、エクスプローラーなどの標準設定では非表示になります。
コマンドプロンプトで隠しファイルを表示する方法
コマンドプロンプトでは dir コマンドに /a オプションを付けることで、隠しファイルを表示できます。
基本的な構文は以下の通りです。/a は「すべての属性を持つファイルを表示する」オプションです。隠しファイルだけを表示したい場合は /a:H を使用します。
dir [パス] /a
コマンドの実行例
通常のファイル・フォルダを表示
C:\Users\Public>dir
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
ボリューム シリアル番号は E4FE-FFD5 です
C:\Users\Public のディレクトリ
2024/10/21  04:31    <DIR>          .
2024/11/28  18:48    <DIR>          ..
2024/11/28  02:02    <DIR>          Documents
2024/04/01  16:26    <DIR>          Downloads
2024/04/01  16:26    <DIR>          Music
2024/04/01  16:26    <DIR>          Pictures
2024/04/01  16:26    <DIR>          Videos
            0 個のファイル                   0 バイト
            7 個のディレクトリ  338,964,467,712 バイトの空き領域
隠しファイルを含めてすべてのファイルを表示
C:\Users\Public>dir /a
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
ボリューム シリアル番号は E4FE-FFD5 です
C:\Users\Public のディレクトリ
2024/10/21  04:31    <DIR>          .
2024/11/28  18:48    <DIR>          ..
2024/11/28  18:15    <DIR>          AccountPictures
2025/05/23  09:46    <DIR>          Desktop
2024/04/01  16:24               174 desktop.ini
2024/11/28  02:02    <DIR>          Documents
2024/04/01  16:26    <DIR>          Downloads
2024/04/01  16:34    <DIR>          Libraries
2024/04/01  16:26    <DIR>          Music
2024/04/01  16:26    <DIR>          Pictures
2024/04/01  16:26    <DIR>          Videos
            1 個のファイル                 174 バイト
            10 個のディレクトリ  338,963,693,568 バイトの空き領域
隠しファイル・隠しフォルダのみを表示
C:\Users\Public>dir /a:H
ドライブ C のボリューム ラベルは OS です
ボリューム シリアル番号は E4FE-FFD5 です
C:\Users\Public のディレクトリ
2024/11/28  18:15    <DIR>          AccountPictures
2025/05/23  09:46    <DIR>          Desktop
2024/04/01  16:24               174 desktop.ini
2024/04/01  16:34    <DIR>          Libraries
            1 個のファイル                 174 バイト
            3 個のディレクトリ  338,964,467,712 バイトの空き領域
PowerShellで隠しファイルを表示する方法
PowerShellでは Get-ChildItem コマンド(エイリアス:gci や ls)を使います。隠し属性付きのファイルを表示するには、-Force オプションを使用します。
基本的な構文は以下の通りです。
Get-ChildItem -Force
または
gci -Force
コマンドの実行例
通常のファイル・フォルダを表示
PS C:\Users\Public> Get-ChildItem
    ディレクトリ: C:\Users\Public
Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d-r---        2024/11/28      2:02                Documents
d-r---        2024/04/01     16:26                Downloads
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隠しファイルを含めてすべてのファイルを表示
PS C:\Users\Public> Get-ChildItem -Force
    ディレクトリ: C:\Users\Public
Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d-rh--        2024/11/28     18:15                AccountPictures
d-rh--        2025/05/23      9:46                Desktop
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d-r---        2024/04/01     16:26                Downloads
d-rh--        2024/04/01     16:34                Libraries
d-r---        2024/04/01     16:26                Music
d-r---        2024/04/01     16:26                Pictures
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-a-hs-        2024/04/01     16:24            174 desktop.ini
隠しファイル・隠しフォルダのみを表示
隠し属性のファイルのみを抽出したい場合は Where-Object を使います。このコマンドでは、Hidden 属性を持つファイルやフォルダだけ表示しています。
PS C:\Users\Public> Get-ChildItem -Force | Where-Object { $_.Attributes -match "Hidden" }
ディレクトリ: C:\Users\Public
Mode                 LastWriteTime         Length Name
----                 -------------         ------ ----
d-rh--        2024/11/28     18:15                AccountPictures
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