グループIDを指定してグループを追加するLinuxコマンド groupadd

目次

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グループ作成の基本構文

LinuxのグループIDは、システム内のグループを一意に識別するためのIDであり、ユーザーの権限を管理する上で重要な役割を果たします。

Linuxでグループを追加する際の基本的な構文はこちら。groupaddコマンドを新しく作成するグループの名前を指定して実行します。このコマンドを実行するには root権限が必要です。root権限は、システムの全ての操作権限を持つ管理者権限です。

groupadd グループ名

グループを作成した後は、ユーザーをグループに追加する必要があります。下記コマンドはグループ「developers」にユーザー「user1」を追加しています。

usermod -aG developers user1

グループIDを指定する方法

groupaddコマンドには、グループを作成する際に様々なオプションを指定することができます。グループIDを指定する際は -g オプション または –gid オプションでグループIDを指定します。

# グループIDを1000に設定してグループを作成
groupadd -g 1000 newgroup

作成したグループを確認する方法

/etc/group というファイルにグループの情報が記録されており、想定通りグループが作成できているかは「cat /etc/group」で確認することができます。

コロン(:)で情報が区切られており、左から3番目にグループユーザーIDがあります。下記例では、newgroup が 1001 というグループIDで最下部に追記されていることがわかります。

[root@hostname ~]# cat /etc/group
root:x:0:
bin:x:1:
daemon:x:2:
sys:x:3:
adm:x:4:ec2-user
tty:x:5:
disk:x:6:
lp:x:7:
mem:x:8:
kmem:x:9:
wheel:x:10:ec2-user
cdrom:x:11:
mail:x:12:postfix
man:x:15:
dialout:x:18:
floppy:x:19:
games:x:20:
tape:x:33:
video:x:39:
ftp:x:50:
lock:x:54:
audio:x:63:
users:x:100:
nobody:x:65534:
utmp:x:22:
utempter:x:35:
dbus:x:81:
input:x:104:
kvm:x:36:
render:x:105:
sgx:x:106:
systemd-journal:x:190:ec2-user
systemd-network:x:192:
systemd-oom:x:999:
systemd-resolve:x:193:
ssh_keys:x:998:
sshd:x:74:
rpc:x:32:
libstoragemgmt:x:997:
systemd-coredump:x:996:
systemd-timesync:x:995:
chrony:x:994:
ec2-instance-connect:x:993:
stapusr:x:156:
stapsys:x:157:
stapdev:x:158:
rpcuser:x:29:
tcpdump:x:72:
screen:x:84:
ec2-user:x:1000:
newgroup:x:1001:

グループ作成時の注意点

グループIDはシステム内のグループを一意に識別するための数値です。重複しないように注意が必要です。既に同一IDを持つグループが存在する場合は以下メッセージが表示されグループを追加することができません。また、同一名称のグループを作成することもできません。

# グループIDが重複する場合
[root@hostname ~]# groupadd -g 1000 newgroup
groupadd: GID '1000' already exists

# グループ名が重複する場合
[root@hostname ~]# groupadd -g 1000 nrpe
groupadd: group 'nrpe' already exists

作成できるグループIDの範囲

一般的に、システムユーザーのグループIDは1000から始まり、ユーザーが作成するグループは1000以上の数値を使用することが推奨されています。最大値はシステムによって異なります。最大値を確認したい場合は下記コマンドで確認できます。GID_MAX という値が作成できるグループIDの最大値です。

[root@hostname ~]# cat /etc/login.defs | grep GID_MAX
GID_MAX                 60000
SYS_GID_MAX               999
SUB_GID_MAX             600100000



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