Linuxでユーザーアカウントのパスワードに有効期限を設ける方法

目次

スポンサードリンク

Linuxのユーザーアカウントは、passwd コマンドを使うことで、パスワードに有効期限を設けることができます。システム管理者が初期パスワードを設定し、ユーザーにパスワードの変更を促したい場合などに使える方法です。

パスワードの有効期限を設定する方法

パスワードの有効期限は、passwd コマンドに -x オプションを指定して設定します。-x に続けて有効期間の日数を指定します。以下例では、testuserユーザーのパスワードの有効期限を 3日に設定しています。このコマンドは rootユーザーのみ実行することができます。

[root@hostname ~]# passwd -x 3 testuser
ユーザー testuser のエージングデータを調節。

passwd -S コマンドで状態を確認します。

[root@hostname ~]# passwd -S testuser
testuser PS 2024-08-05 0 3 7 -1 (パスワード設定済み、SHA512 暗号化。

ユーザー名やパスワードの状態などがフィールドに区切られて表示されます。5つ目のフィールドでパスワードの有効期限を示されています。6つ目のフィールドは 7となっていますが、これは、パスワード失効前に、ユーザへ警告を予告する日数です。つまり1週間前からユーザーがログインした際に警告がでるようになります。予告日数も -w オプションで任意の日数を指定することができます。

試しに、testuserユーザーでログインしてみましょう。コンソールの先頭に、パスワードの有効期限が迫っていると表示されるようになりました。

Warning: your password will expire in 3 days
Last login: Mon Aug  5 12:03:43 2024
[testuser@hostname ~]$ 


Linuxコマンドについて学べるおすすめ書籍
Linuxコマンドの知識は、プログラマにとって長く役立つ知識です。 私はこちらの書籍で一通り知識を抑えました。基本から丁寧に解説されています。

Linux教科書 図解でパッとわかる LPIC/LinuC
はじめてLPICを受ける方向け、手を動かしながらLinuxについて学びたい方におすすめ。30日間の無料体験もできる『Kindle Unlimited』でも読むことができます。

Linuxコマンドについて徹底的に学べるUdemy講座
もう絶対に忘れない Linux コマンド【Linux 100本ノック+名前の由来+丁寧な解説で、長期記憶に焼き付けろ!】 icon