シェルスクリプトでbooleanを使いたい場合の条件分岐処理

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シェルスクリプトには真偽値(boolean値)を表す専用のデータ型が存在しないため、コマンドの終了ステータスや特定の文字列を用いて、疑似的に真偽値を表現するテクニックがあります。この記事ではコマンドの終了ステータスを使用する方法と、文字列を真偽値として扱う方法を解説します。

コマンドの終了ステータスを使用する方法

疑似ブール値 とは、数値や文字列を真偽値として扱うテクニックです。 Linuxコマンドは一般的に、コマンドの処理が成功した場合は、終了ステータスが0になり、失敗した場合は1になります。 終了ステータスが0の場合は、真として扱い、1の場合は偽として扱うことができます。

以下のサンプルコードでは、-f オプションを使用してファイルの存在を確認しています。-f オプションが成功すると終了ステータスが0になるので、if 文の条件が真となり、「ファイルが存在します」と出力する処理が実行されます。

# ファイルが存在するかどうかを確認する
if [ -f /path/to/file ]; then
    echo "ファイルが存在します"
else
    echo "ファイルが存在しません"
fi

特定の文字列を使用する方法

以下サンプルコードでは、変数 “is_enabled” の内容が、文字列 “true” の場合は 真とし、それ以外の場合は 偽 として条件分岐させています。

# 変数 "is_enabled" が "true" かどうかを確認する
if [ "$is_enabled" = "true" ]; then
    echo "有効です"
else
    echo "無効です"
fi


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