シェルスクリプトで前の処理が終了するのを待ってから処理を実行する方法

目次

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シェルスクリプトで前の処理の終了を待つ方法として、wait コマンドを使う方法を解説します。

wait コマンドを使う方法

waitコマンドは引数で指定したプロセスIDまたはジョブIDを持つプロセスが終了するまで待つコマンドです。 引数を省略した場合は、現在のシェルから実行された全ての子プロセスが終了するのを待ちます。

waitコマンドの基本的な構文は以下です。

# プロセスID 1234 の終了を待つ
wait 1234

# ジョブ番号2 の終了を待つ
wait %2

# 引数なしの場合はすべての子プロセスが終了するのを待つ
wait 


以下サンプルコードは、echo 1 を実行した後、sleep 3 を末尾に & をつけ実行することでバックグラウンドで実行しています。

バックグラウンドで実行するので、waitコマンドがない場合は、echo 1 の後すぐに echo 2 が実行されます。 以下サンプルコードでは、引数なしのwaitコマンドがあるので、バックグラウンドで実行している sleep 3 が完了するのを待ってから、echo 2 が実行されます。

#!/bin/bash

# echoを実行
echo 1 

# バックグラウンドでsleepを実行
sleep 3 &

# 子プロセスすべてが終了するまで待機
wait

echo 2

exit 0


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