シェルスクリプトで定期的にファイルをバックアップする方法

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Linuxにはファイルやディレクトリをまとめて圧縮できるtarコマンドがあります。手動でバックアップを取るときに便利なコマンドです。

手動でバックアップを取る際はコマンドを実行すればよいですが、1日1回、決まった時間にファイルのバックアップを取りたいときなど定期的にバックアップを取る場合はシェルスクリプトを用意しましょう。

サンプルコード

#!/bin/bash

TODAY=`date +%Y%m%d`
BACKUP_FILE=/backup/backup.$TODAY.tgz

tar -zc --exclude=archive -f $BACKUP_FILE -C / var/log/httpd/ 

このファイルを backup.sh として保存し、chmodコマンドで実行権限を付与しておきます。今回は /root/bin ディレクトリに保存しておきます。

変数TODAYにコマンド実行日を保存しておきます。変数BACKUP_FILEには、取得したバックアップを保存するディレクトリ、ファイル名を指定します。今回は「/backup/backup.20240313.tgz」というファイルを作成しgzipでの圧縮します。

tarコマンドでは、/var/log/httpd内のファイルをバックアップするように指定しています。–excludeオプションでバックアップに含めないファイル(ディレクト)を指定しています。-Cオプションではカレントディレクトリを指定したディレクトリに変更してから実行しています。「logger -p info “XXXXXX”」をスクリプトに含めておけばsyslogに実行したタイミングでログを保存しておけます。証跡としてログを残しておくのもいいですね。

cronで定期的にシェルスクリプトを実行する

crontab -e コマンドで定期実行のスケジュールを登録するファイルを開きましょう。以下はコマンド登録のサンプルです。実行したいタイミングをcronの記法で書いてから実行するコマンドをフルパスで記述します。

# crontab -e

#毎日0時0分に実行
0 0 * * * /root/bin/backup.sh

#月曜日の0時0分に実行(1:月、2:火、3:水、4:木、5:金、6:土、7or0:日)
0 0 * * 1 /root/bin/backup.sh

#毎月1日の0時0分に実行
0 0 1 * * /root/bin/backup.sh

シェルスクリプト内のディレクトリ指定箇所やオプション、crontabで指定する実行タイミングをカスタマイズすれば応用の利くバックアップスクリプトを用意してみてください。

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